管理番号 | 新品 :55538715 | 発売日 | 2023/12/22 | 定価 | 10,000円 | 型番 | 55538715 | ||
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2005年前後に発売され、先ずは欧米でその高性能ぶりが評価され、日本でもその後一時極めて高性能且つ安価であるとしてBCLファンの間で話題だったラジオです。価格は色々でしたが¥11800〜15000位。既に絶版で極稀にオークションで目にする程度です。高性能であることは間違い無く、小生の部屋から内蔵アンテナでラジオ台湾が試聴出来ました。その時の音質も可成りのものです。AMも極めて感度良し、DSPなので高選択度、低雑音で快適に聴けます。時計付で待ち受け選局も一発です。FMは案に相違してどうも今一つですが。じゃあそんな良いラジオなのに何で今は何処にも無いのか、という疑問が当然湧きます。小生もそんな疑問を持っていた一人で、えいままよとばかりネット購入した一人です。届いたものは外見は綺麗で元箱も有り、きちんと梱包された良い状態なのに、いざ電源を入れて見ると全く動かない。これはポンコツをつかまされたかと落胆しつつ、色々内部を清掃しながら見ていると、チューニングノブ横の内部の小型コネクタが外れていました。ついでに酸化して反応が悪くなったボタンスイッチも磨き、可成り膨張気味で気になったコンデンサーは一応そのままで蓋をしてスイッチを入れた所、見事に復活しました。コネクタの問題かスイッチの接触不良の何か或いはその両方で動かなかった様です。コンデンサーは気にはなりましたが一応液漏れや基盤腐蝕を起こす状態ではなく、正常に機能している様です。多分このラジオの多くのオーナーは購入時はその高性能に感激して賞賛を惜しまなかったものの、数年後全く動かなくなってメーカーに抗議、ネットにも耐久性についての苦情が相次いで結局製造中止に至ったのではと推測します。コンデンサーも一時中国製の安物の破裂、液漏れがパソコンマニアの間で話題となり、メーカーの多くが潰れたり合併したりした様ですが、このラジオにもそういった時限爆弾的なパーツがそれなりにありそうです。とは言え、この高性能は矢張り大したもので、国産の5、6万円の超高性能機(既に製造中止してパーツもままなりませんが)に匹敵します。スピーカーも12cm.巨大なフェライトを背負った5W定格をMax1W位で使っているので相当に宜しい。良くも悪くも中国のラジオと割り切ってコレクションに如何でしょうか?電池、ACコード、元箱、簡易解説書付。