アメリカ沿岸警備隊SPH-5CGヘリコプターヘルメット 個人装備

まずはプロフィールをご一読下さい。 アメリカ沿岸警備隊（コーストガード）のヘリコプターパイロット用ヘルメットであるSPH-5CGです。現在のアメリカ沿岸警備隊のヘルメットの色はメタリックブルーですが、このモデルはその前、1980年代後半のものと思われます。デザインはアメリカ軍全般で使われているSPH-4に準じており外観はほぼ同じですが、SPH-5CGは沿岸警備隊専用品としてのモデル名が与えられていました。 違いは同時代のSPH-4のシェルがFRP製だったのに対してSPH-5CGはケブラーコンポジットFRP、内装もSPH-4がサスペンションハーネスだったのに対して、SPH-5CGは固定翼機用のHGU-55Pなどと同じ、半円状に成形された波板プラスチックをパイロット個人の頭のサイズに合わせ重ねて溶着しクロスカバーを掛けた、いわゆるTPL（サーモプラスチックライナー）となっているのが特徴です。ちなみにこれらの仕様は近年のSPH-4にも継承されています。 現品は1990年代終わりにアメリカの航空関係サープラスショップで入手。そこで沿岸警備隊関係はめったに出てこないレアモデルとの説明を受けました。現品のコンディションは内外装ともに使用感やリフレクターテープ部のキズ、スレ、剥がれなどが見られますが、酷い汚れや欠品パーツなどはありません。クリアとスモークのバイザーメカは完動。ブームマイクも本体及び配線共にダメージはありません。ただしイヤーレシーバーハウジング内のスポンジが全て劣化してしまったため現状ではそれらを取り去っており、レシーバー本体はハウジングに両面テープで固定されている状態です。完璧を期すのであれば、ハウジング内にスポンジを貼り直すべきですが、展示するだけであれば現状で問題ありません。 写真のマネキンヘッドは撮影用につき商品には含まれません。