管理番号 | 新品 :29004614 | 発売日 | 2024/02/03 | 定価 | 22,200円 | 型番 | 29004614 | ||
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#しっぽのお人形 平田郷陽と並ぶお人形界の重鎮、岡本玉水の昭和初期のお人形になります。 さすが御所人形のご家系だけあって、何層にも塗り重ねられたごふんの照りがとても美しい作品です。 「矢の根」は、ご存知の方も多いと思いますが、曽我の五郎、十郎を題材にした歌舞伎の演目の一つです。 富士山の麓で見事仇討ちの本懐を遂げるというおめでたさ、構図の美しさもあってお正月の演目に選ばれることが多いです。 正月の演目に選ばれる理由のもうひとつは、五郎が元日に矢の根(矢の先)をとぐ場面があるからです。「曽我どのの矢の根をうつすほととぎす」という歌を添えた大津絵は人気を博し、後に大津絵十種にも選ばれています 歌舞伎では、兄の十郎は千鳥、弟の五郎は蝶々の柄の着物を着るのがお約束事。 この子は着物に蝶が描かれていますから、曽我五郎ということがわかります。 また、この衣装には成田屋の定紋(三升)も描かれています。時代を考え合わせますと、こちらは第十一代團十郎をイメージしていることになりましょう。 因みに十一代目 市川團十郎は、その美貌や花のある風姿などから、海老蔵時代に「花の海老さま」として人気を博した花形役者さんで、次の十二代團十郎は、当代海老蔵さまのお父上にあたります。 紙製の矢に折りしわがあります。また、左親指裏側にごふん上塗りの剥がれがあります。それ以外は特筆すべき難のないよい状態かと思いますが、アンティークであることはどうかご理解くださいますように。 人形の高さ(台座は含めず) 約11.5㎝ 箱 約14㎝×約10.8㎝×約16.5㎝ 追記 箱の表に「矢の根」、裏に「玉水作」と墨書きされ朱印もあります。 箱の後ろ側に乾燥による裂けめのようなものが一本通っており、上には細い割れがあります。後者は簡単に接着剤でつけられますので、構いませんなら直しておきます。いずれも箱が壊れるようなものではありません。 海老蔵 團十郎 市松人形 日本人形 御所人形 木目込人形 木彫