管理番号 | 新品 :32851799 | 発売日 | 2024/04/20 | 定価 | 63,100円 | 型番 | 32851799 | ||
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カテゴリ |
加藤清正御抱え工【伝 同田貫正国】
2尺2寸1分半 地刃優れる生ぶ出し名刀
肌物鍛えに沸出来乱れ刃 刃中働き見事
■コメント■
ご覧いただきありがとうございます。
『同田貫正国』作と伝わる生ぶ無銘の刀です。
同田貫は九州肥後国菊池を拠点に永禄頃から活躍した
肥後を代表する刀工群で、延寿派の末流と伝えられています。
古来より斬れる刀の代名詞として天下に名高い同田貫は
『子連れ狼』の主人公・拝一刀の愛刀として殊更人気を集め、
旧幕臣で直心影流の継承者である榊原鍵吉が明治天皇の御前で
同田貫の刀を用いて明珍作の兜を割ったという逸話も有名です。
利刀とは「折れず・曲がらず・よく斬れる」と云いますが、
肥後熊本では昔から「同田貫ならよく斬れるのは当然」として
「同田貫は折れず・曲がらず」という文言が流布されたことからも
その斬れ味に揺るぎない信頼があったことが窺えます。
正国は同田貫派に於ける筆頭鍛冶で通称を上野介といい
室町末期・天文頃から江戸初期・慶長頃にかけて優品を遺し、
加藤清正から功績を讃えられ正の字を賜って正国と切ると伝わり
豪快な作風かつ清正も認めた業物として抜群の人気を誇る名工です。
他にも清国・兵部・右衛門・又八などの良工が知られていますが、
熊本城に配備された打刀・槍・薙刀はその殆どが無銘であったため
同田貫派の作には銘や年紀を刻したものは比較的僅少となっています。
本作は旧家より完全生ぶ出しの初めて世に出る一振です。
旧来は熊本城に備えられたと伝わる生ぶ無銘の打刀で
刃長2尺2寸1分半、身幅・重ねとも尋常にして反り極めて浅く、
手持ちと振り抜きに優れた実戦的な体配に業物の風格を宿しています。
錬れた板目が流れごころ肌立つ強靭な地鉄に地沸ついて地景表れ
刃文は互の目を主調に小丁子・小乱れ交える乱れを焼いて小足入り
よく沸づいて処々に湯走りかかり刃中に金筋・砂流し盛んに働くなど、
研ぎ上がり楽しみな見応え溢れる作域を示した華実兼備の優品です。
野趣に富みながらも美しい鍛えと細かに変化した刃中の働き、
茎仕立も同田貫正国の特色に合致しており伝来は首肯できます。
加藤清正に抱えられた同田貫の代表工『正国』作と伝わる
将来性ある生ぶ出しの一振を末永くお手元でお楽しみ下さい。
ご不明な点などございましたらお気軽にご質問下さい。
■詳細■
◇◆ 寸法 ◆◇
刃長:67.1cm 元幅:2.96cm 先幅:2.28cm
元重:0.64cm 先重:0.52cm 反り:0.2cm 目釘孔:1個
刀身重量:714g
(素人採寸につき多少の誤差がある場合がございます)
◇◆
・刃切れ等の大きな欠点は見当たりません。
・刀身のヒケや鍛え、錆等はご容赦下さい。
・出たままの ・古物にご理解をいただき神経質な方は入札をご遠慮下さい。
・各所、画像にてご判断いただき不明な点はご質問下さい。
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